トンファー

トンファーという古流武術や空手なんかで使用される武器です、
アメリカポリスのバトンなんかもこんなものがあります。
形状はさまざまで、ごらんのような平型や丸型などからかまぼこ型や四角など多岐にわたります。

 使い方はというと、左画像のように構え、そのまま突いたり鉄槌をしたりします。
また、防御にも用いますが、きちんと空手の用法が出来ていなければ受けはできません。
捻りや弾きができなければ、斬られて終わりです。
またこのようにピタリと腕について使用しなければいけません、そして受けに使用できるのは
握りのある鉄槌部分一点だけとの認識を持つ必要があります、肘までカバーしているどこでも
受ければいいというものではありません、本気で打ち込んでくる六尺棒を受けてみれば分かると思います、
肘のほうで受ければ、流したとしてもかなりの打撲になるでしょう、ならなければ棒を打つほうが出来てない
ということなんですがね。
 
 また、右画像のように振り出しで打つ方法、いったん振り出した棍で打つ場合などがあります。
基本的には画像のところでいったん止める意識が必要です、手のひらの力を抜いたままでインパクト
してしまうと、打撃力がきちんと伝わらないばかりか、武器を取り落とす原因にもなります。

 このようにぐるりと回し棍の部分を持ち、持ち手部分を攻撃や引っ掛けに使うやりかたもあります。
ですが、鎌(二丁鎌)などを習得していれば問題なく扱えるわけですが、通常のトンファーとしての
用途からはすこしイレギュラーとなる使い方です、むろん古流の形のなかにはあるのですが、
実戦に置いて、少しでも指離れするこの持ち替え動作は致命的な隙をもたらします、ですので、
たまたまトンファーをこの形で握ってしまった時の用法としてありますといった意味合いが大きく
リカバリー的な考えとおもわれます。むろん出来なければいけないのは当たり前です。
すべらせて持ち手を握れば本手持ちに戻ります。

 武器術としての汎用性はあまりありません、T字型のなにかを武器にする機会が少ないからです、
むろんトンファーそのものを携帯していれば別でしょうが、この日本では難しいのが現状です、
T字の何かを武器にするならこのトンファーと鎌をやっていれば基本的に扱いきれるとおもわれます。

どの武器も体術ベースで成り立っていますが特にこのトンファーをはじめ、
とりわけ短武器は体術が出来ていなければまったく使い物になりません。

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